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zoom RSS JEFF BECK 2000 Japan Tour

<<   作成日時 : 2005/09/03 20:10   >>

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画像東京国際フォーラムA 2000.12.2 Sat 17:20-18:50

入場する為の列には少し異様とも取れる雰囲気が漂っている。ひとかたまりに括れない種類のオーディアンス達、当たり前のように男性が圧倒的に多い。それも、予想以上に4,50代の、一見して「音楽好き?」とは思えない風貌の人達が割と多いのだ。これだけで私は呑まれていた。

私の席は31列61番。大きなスピーカー(R)のちょうど前くらい。2階がせり出す構造のためか音がかなりこもる感じ。これで本番は大丈夫だろうか?
こうしている間にも続々と、様々な人達が会場に入ってくる。現役で音楽と手を携えているかのような、どこかの店のマスターのような人達が、いつもより大きな、少し明るめの空間に目を細めて入ってくる。白髪交じりの父親と小学生くらいの男の子のペアも多い。なんて不思議な空間だろう。これが今のJEFF BECKの吸引力。



20分押しでサポートメンバー(ドラムが前年度と違うようだ)、そしてJEFF BECK登場。今日は暖かいのか、最初から半袖の黒いTシャツ姿。LIVEが始まる。

印象的な"Blackbird"のイントロの後、まず肩ならしのように最新アルバムから2曲。音の響きは心配していたほど悪くない。中央にドラム、左隅にベース、中央やや左手寄りにJEFF、右手にジェニファ。ジェニファは木曜日「ニュースステーション」で演奏した時と同じく、黒いフェルト帽をかぶっていてとてもキュートだ。
シンプルな構成の中で生き生きとしたドラムの音が非常に心地良い。絶対不可欠な重厚なベースラインは当たり前のように常に空間に満ちている。そこへ、JEFFの自由自在のギター
・・ホールを拡散しながら届く音は、不思議なやわらかさと弾力を持っている。JEFFの奏でるギターの音色は、サバンナに生きる動物のようだ

ある時はしなやかに、ある時は攻撃的に。
そして自然そのものでもあったりする。
うねる波のような、優雅に吹き抜ける風のような
生の音と対峙することで、それらはより鮮明に、迫力を持って体に響き、染み込んで来る。

"Brush With The Blues"
これを聴けたことは本当に幸運だったと思う。この1曲だけでも充分に彼の音楽(ギター)への姿勢と言うか「想い」と言うか・・彼自身のスタイルが伝わってくる。クラシックを聴いているように見事な構成力でぐいぐいと、その世界に引き込まれてゆく。Aメロの弾き方が全て違う。それはJEFFの感情に呼応しながら自然に溢れ出してくる。

"NADIA"
天国と言うものがあるならこんな心地だろうか?エレキギターの持つ可能性を存分に知らしめてくれる。それが今できるのは、彼だけでは?

"Angel"
赤onlyのスポットライトがステージを、ステージから会場を絶え間なくくるくると照らし出す。彼の愛情たっぷりの演奏・・かなりヤバイ(笑)

"Rollin' And Tumblin'"
ジェニファの肉声付き。今度は青のスポットライトがビートとともに強烈にパッシングを続ける。JEFFは常にジェニファを立てて、期待通り、艶っぽいステージング。
最後にJEFFの"Oh,Shut !! "たまりませんねぇ、貴重な、その声

実に後半は私にはわからない名曲が続いたようでした。古くからのファンの歓声、喜びが会場にあふれていました。私もアンコールに入ると『もうすぐ終わってしまうんだ』という寂しさと、その圧倒的な音色に魅入られて体を動かすことができなくなり、心で1つずつ音を確かめたいような気持ちで、直立不動となり、結果、最後にドッと疲れにおそわれました。



生命(いのち)
JEFF BECKのライヴを一言でまとめるとしたら、私にはそれがぴったり来るイメージでした。
「すごい」「最高〜」「素晴らしい!」そんな形容詞では浅過ぎる気がしました。
その躍動感はまさに鼓動のようで、きたないもの、きれいなもの、全て溶け合いながら昇華してゆく様子は、人間そのもので、それを生み出すのはJEFF BECKその人の在り方、生き様なんだと思いました。
決して一人ではなかっただろうけれど、ひたすらギターを友に、この世界を渡り切ってきた、「孤高」と称される戦いは、今、こんな風に、会場を訪れる人々を獲得したんですね。
それにしても、エレキギターの音自体が彼の声であり、そういう意味で普通の人間の声よりも衰えを知らない声を持つ。
もちろん体自体がギターと一体化していて、普通なら見せる為を目的とするようなギターの持ち方をしても、あまりに自然に映る。元を正せばテクニックだろうけど、頂点を極めた人間だけに許された特権と言うか・・世界のトップでした、やはり。

1曲ずつに満足そうなポーズ、それに与えられる惜しみない拍手。おかげで、中盤からは連続で曲が演奏されることはありませんでした。
「そろそろ行くよ」のようにギターを抱え直すJEFFを見て、拍手の波は名残惜しそうに引いてゆく、その繰り返しでした。



ジェニファの耳にささやきながら聞いて、そして発した「ありがとう」の言葉、
最後のあいさつで言った(←私が聞き取れた)"very very thank you !"の言葉。
56歳と言うには、あまりに若々しく愛らしい人でした。

最後は、サポートメンバー全員で手を繋ぎ4人で頭を下げて、袖口でギターを会場に放るジャスチャーをして去って行ってしまいました。
本当にのような、あっという間の時間でした。
あなたの音に触れられたことを、本当に感謝します、心からありがとう。

* - * - *

◇SETLIST

1. Introduction : Blackbird
2. Earthquake
3. Roy's Toy
4. The Pump
5. Brush With The Blues
6. Blast From The East
7. Dirty Mind
8. Nadia
9. Psycho Sam
10. Rice Pudding 〜Jack Johnson 〜Savoy
11. Loose Cannon
12. Angel
13. Star Cycle
14. You Never Know
15. Rollin' And Tumblin'
16. Blue Wind
-----
17. Where Were You
18. A Day In The Life

setlist from one of the Jeff's fan

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Nitin Sawhney 【Beyond Skin】
JEFF BECKが演奏している"NADIA"の原曲が入っていると此処でご紹介いただいた、ニティン・ソーニーの'99年のアルバム。私が今年巡り逢えたアルバムの中では一番心に染みたかも‥。ジャケ写(←写真の右下)は少し怖いのだけれど、逆に、音は総じてメロウで美しい。 ...続きを見る
私を生かすRipple
2005/10/09 13:36

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
高橋幸宏にしようかと思いましたが、NADIAが目に止まりましたのでこっちに。
実はJEFF BECKは全くといっていいほどしりません。ただ、Nitin SawhneyのNADIAをカヴァーしたというだけで、◎です。(w)
あの曲は琴線に響きます。泣けます。
N・ステーションかN・23か忘れましたがNADIAを演奏してましたよね。
もしも未聴ならば、Nitin SawhneyのNADIAも聴いてみてください。
ウチへのコメントありがとうございました。
miyavilog
2005/09/28 14:33
miyavilogさん、コメントありがとうございます。
NADIA、いいですよねぇ。Nステで披露してましたね。そうですか、Nitin Sawhneyって方のカバーなんですね。さっそくチェックしてみます。
最近、やはりJEFFの演奏しているDECLANという美しい曲がDonal Lunnyというアイルランドの方のカバーであることを、あるブログで教えてもらって、購入待ちなんです(苦笑)
個人的に「アイルランド」という国に惹かれるものがあって、楽しみに待ってます。
私もそんなにJEFFを聴いていないので、昔のCDを学習中(笑)なのですが、その最中に寄り道ばかりしています。
そう言えば、幸宏さんも良い選曲でカバーする人だなぁと思います。
 
Cacao
2005/09/28 20:39
miyavilogさんに教えていただいた(感謝!)Nitin Sawhneyのアルバム"Beyond Skin"。とても気に入ったので記事にしてみました。
 
Cacao
2005/10/09 13:52
 2000年のジェフ・ベックのコンサートには行っていなかったので貴殿のブログは参考になりました。私は2005年7月のジェフのコンサートには行きました。感激しました。
尾高弘樹
2005/10/10 22:18
尾高さん、コメントありがとうございます。
最初のライヴだったので、感激と思い入れだけで書き上げてしまったものです。少しでも伝わったなら、らっきーです。
 
Cacao
2005/10/10 23:17

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