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zoom RSS 大萩康司 Classical Live 2005

<<   作成日時 : 2005/10/30 15:00   >>

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画像11ヶ月振り、私にとって3回目に聴く彼の生演奏。'02.12には「彼しか出せない深い哀愁をたたえ慈愛の感じられる、本当に美しい演奏」と書いた。そして、'04.12には「彼に抱えられ、一本のギターは小さなオーケストラになった。ハープやピアノも鳴り、風や光を招き入れた。例えるなら、これは魔法だ」と。そして、今回は、『頼もしくなったなぁ』と思った。

あまり調子は良くなかったのかな?あるいは、弦の太さを随分太くして来ているのか?最初の曲から弦を押さえるのが辛そうだ。それでも、彼の奥底から流れて溢れ出てくる情熱や葛藤のようなものが響いて来て、なぜか初めて、時々目頭が熱くなった。特に私にとっては、彼にとって意味深い「11月のある日」を初めて生で聴くことができて、しみじみとした感動があった。

自分に気合を入れるかのように、水の中に飛び込む前のように、大きく息を吸い込み、心の内側にあるイメージやリズムを体に押し伝えるように、速さや力強さが必要なパートでは口元が『パ、パン』と動き、展開する箇所では、大きく顔の表情を変えながら‥ギターを演奏しているというよりは、時に挑むように、時に互いの息を合わせ楽しむように、ギターと競演しているようだった。
過去2回は、音楽に対する真摯な姿勢と真面目な性格もあって、一つ一つの曲に対して『こう聴いて欲しい』という感じの雰囲気だったが、今回は違った。繊細さはあまり表に出さなくなり、自分の演奏から返って来る客の反応を、在るがままに受けとめようと言うような‥一回り大きくなった彼が見えた気がした。

少し、曲り角かな?と思う。テクニックの上達や演奏する環境と彼の心の内面に、微妙にズレがあるような…。何か本当に求めるものが手に入らない状態と闘っている気がする。「この人の才能は、たぶん、こんなものじゃなく、まだまだ未知数だ。」3年前にそう書いたことを思い出す。そう、まだ27歳の青年の前途は洋々と開けている。
11/23にはチェロ奏者チョウ・チンと組んだCDの発売が予定されている。

◇大萩康司 (おおはぎ やすじ)

デビュー当時「クラシックギター界のキムタク」とも呼ばれた。同世代で既に知名度が高かった村治佳織、木村大などのように幼少からの英才教育は受けず、高校では手の怪我も恐れずハンドボールのゴール・キーパーもこなした現代っ子(?)だ。一方、デビューCDの帯に「音の詩人」「響きの画家」と表現されているように、天性の表現力を持ち合わせた人である。
私のお勧めは2nd「シエロ」と最新の5th「La HABANA」だが、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「グノシェンヌ」を収めた3rd「ブルー」なども。
尚、R.ゲーラとの親交はとても深く厚く、音楽的な面でも抜群の相性の良さを見せつける。

→オフシャルホームページ
→大萩康司オフシャルブログ(2005.10.26から)

◇2005.10.29(土) だいしホール

 <第1部>
01.5つのプレリュード(H.ヴィラ=ロボス)
  ホ短調
  ホ長調
  イ短調
  ホ短調
  ニ長調
02.組曲ホ長調BWV1006/a(J.Sバッハ)
  プレリュード
  ルール
  ロンド風ガヴォット
  メヌエット
  ブーレ
  ジーグ

 <第2部>
☆Cuba映像コーナー
03.海の真珠(S.ガライ/R.ゲーラ編)
04.母に捧げるグアヒーラ(N.ロハス)
05.デ・ラ・ルンバ・ソン(E.マルティン)
06.黒いデカメロン(L.ブローウェル)
  戦士のハープ
  こだまの谷を逃げてゆく恋人たち
  恋する乙女のバラード
07.その明くる日(R.ゲーラ)

 <アンコール>
08."さくら"による主題と変奏(横尾幸弘)
09.11月のある日(L.ブローウェル)
10.禁じられた遊び

※Cuba映像コーナーで、自分の映像をお客と一緒に見なければいけない大萩くんはちょっとかわいそうだったけれど、DVDの「デ・ラ・ルンバ・ソン」は素敵だった。
 

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タイトル (本文) ブログ名/日時
大萩康司 【AQUARELLE】
「愛す音楽人」に挙げている大萩康司くんの新譜です。 CDの帯には「甘美で詩的なブラジル音楽」とありますが、私の意見はちょっと違います。 ブラジル音楽を、少し"stoic"に、また"wet"に、そして、一つ一つの音に存在感を与えるものになっていると思います。あまり跳ねたり、甘く引っ張らずに、丁寧に一歩一歩楽曲の中に分け入ってゆく感じ。 どこの国の楽曲を弾いても、きちんと大萩カラーが出る気がしますが、今回はより強く、それを感じます。 ...続きを見る
私を生かすRipple
2007/04/06 21:51

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
Cacaoさんの地元では大萩君のコンサート
よくあるようですね、うらやましいです。

彼の存在を知ってからすぐに
偶然私の住んでいる街で生音を聴く事ができました。

その時のカルチャーショック(良い意味で)は
すごかったです。
人生観が変わってしまいました^^

だいしホールでのコンサート、「Cuba映像コーナー」
は珍しいですよね。





haru
2005/11/20 18:04
haruさん、コメントど〜も!

>人生観が変わって‥
なんて、素敵ですねー

プロモーションなんでしょうが(苦笑)、ほどなくして、DVD買った人間が一人居るので(^^ゞムダじゃなかったですねぇ。

近々コンサートとか‥ぜひ、感想をお聞きしたいです!
 
Cacao
2005/11/21 21:57
大萩くんコンサート行かれたんですね。
いいなぁ〜。
DVDは私も見ましたよ。
(キャー、大萩君カッコいい!)
ゆんみ
2005/11/27 21:23
ゆんみさんへ
今、私は貴女さまの後追いしてるみたいですね。(^^ゞありがとうございます。
DVDこれからなんですよ(苦笑)幸せな事に、今まで近距離で拝見してきたので、そこまで渇望してない状態で…どちらかと言うと、チョウ・チンさんとのNEWアルバムが聴く方が先って言うか。(この中もピアソラカバーがあるみたいで…楽しみにしてます)
 
Cacao
2005/11/27 21:33
こんにちは。さっそく遊びに来てしまいました。今年こそは絶対に大萩さんの生演奏を聴こう!と思っています。私も「シエロ」がとりわけ大好きで、「そのあくる日」という曲に1聴ボレしてしまったのが始まりでした。
キア
URL
2006/01/15 09:22
キアさん、ご訪問ありがとうございます。
そーです!「生」ですよ〜。がんばって下さいねー。
私は3世代くらい前のTRで「11月のある日」を聴いて、その詩的な音色にガツンとやられた感じでしたが…とにかく、CDでは彼の素晴らしさの半分くらいしか伝わって来ない気がするんですよね。(まぁ、Liveってのは、誰であれ、そういうものではありますが…)
 
Cacao
2006/01/16 22:29
こんにちは。
生で聴けるなんて、まったくうらやましい限りです。こちらは信州の山奥。まだ一度も彼の演奏を体感しておりません。
Cacaoさんがそれほどに惚れる理由を見つけに是非にでも行ってみなくては・・・
吟遊詩人
URL
2007/02/24 11:23
こんにちは〜、吟遊詩人さん。

大萩くんの新譜"AQUARELLE"が発売されましたが、他のCDも一緒にしたせいで、まだ届いてません。
「イパネマの娘」は再録音したのかなぁ?今回はお馴染みヴィラ=ロボスの作品、それから、ピアソラにも縁深いアサド兄弟の作品を主体に録音してるみたいですねぇ。楽しみです〜
 
>それほどに惚れる理由を見つけに是非にでも行ってみなくては

2007.04.14(土) 八ヶ岳高原音楽堂
問合せ:八ヶ岳高原ロッジ 0267-98-2131
ってのがありますが…

機会があったら、ぜひ!今ツアーは私の地元にもご縁がないようです(残念)
でも、きっと、吟遊詩人さんの胸にもグッと来ますよ!彼の性格も相まって。
演奏に対しても、結構、若い男性が興味深く見守る姿が見受けられますし…(見たいでしょ?)
 
Cacao
2007/02/24 15:34
観たい。。。
吟遊詩人
2007/02/24 19:15
ですね。。。(私も)
 
Cacao
2007/02/25 13:46

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