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zoom RSS SLAVA 【ave maria〜Lullaby〜TRINITY】

<<   作成日時 : 2006/01/07 15:30   >>

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邦題を「トリニティ〜21世紀のアヴェ・マリア〜」と付けられたスラヴァ2001年のアルバム。これは自然と一体化した「祈り」であり「希望」。母親に捧げられたものであり、レコーディング中に起こった9月11日のテロに対する想いも図らずも包含することになったものらしい。そして、私の聴いたスラヴァの中ではベストかもしれない。

【TRINITY】
画像01.アヴェ・マリア(アルカデルト)
02.アヴェ・マリア(サン=サーンス)
03.アダージョ(アルビノーニ)
04.ウエスト・アクロス・ジ・オーシャン・シー(ヴァンゲリス)
05.アヴェ・マリア(ヘッド)
06.デボラのテーマ(モリコーネ)
07.彼に栄光を(ジマー)
08.アヴェ・マリア(スラヴァ)
09.アヴェ・マリア(加古隆)
10.聖母マリア(モリコーネ)

後述する2005.12に起こした記事をきっかけに、久々に、少し新しいスラヴァに出逢う事ができたのだが‥それは、予想以上に素晴らしいアルバムだった。過去に感じさせられてきた「驚き」は無い。しかし、それ以上に、全体が完璧に「調和」してまとまり、大きな力に満ちている。
鳥のさえずりに始まり‥森の中で、教会から風に乗って流れてくる賛美歌に、気持ちよく耳を傾けているようだ。メゾソプラノよりもアルトの歌唱力が増したスラヴァの声は、落ち着きと慈愛が、より感じられる豊かなものになっている。

尚、スラヴァはインタビューに応えて、こんな風にコメントしている。

「タイトルの、トリニティとは、3、を意味しています。愛。信念。そして希望の3つ。これは、僕にとっても、人生の中でもっとも大切なもの。信じ、信念を守り、常に希望を失わず、お互いを愛し、一瞬一瞬を慈しむ。この考えを、今回のアルバムでもっと強く打ち出したい、と思うようになったのです。これまでも、私の作品は、祈りであり、癒しでした。でも、今回は私自身の祈りであるだけではなく、より多くの人に向けて祈りたい。より多くの人を癒したい。力付けたい、という願いを込めて、歌い、アルバムを作りました。」

インタビュー全文は→こちら


* - * - * 以下は 2005.12.13 に起こした記事 * - * - *

祈るようなジャケ写。音楽に対して「癒し」という表現を初めて聞いたのが、このスラヴァだった。TVにコンサートの様子が映し出され、その声を聴いた時に「衝撃」が走ったことは、はっきりと覚えている。癒し系なんて言い方は好まないのだが、実際は、彼の声を聴きながら、癒された心地になったことを否めない。たぶん彼こそが、日本における「癒し系」の元祖であり、現代に「カウンターテナー」(男性がアルトからメゾソプラノまで歌うパート)の存在を浸透させた先駆者だったのだと思う。

私が購入したスラヴァのCDは最初から3枚。1st('95)は「アヴェ・マリア」2nd('96)は「ヴォカリーズ」(インストを母音のみで歌うもの)、3rd('97)は「子守唄」を集めている。

【ave maria】
画像01.アヴェ・マリア(カッチーニ)
02.同(ヴェルディ)
03.同(サン=サーンス)
04.同(バッハ/グノー)
05.同(ブルックナー)
06.同(トスティ)
07.同(ストラヴィンスキー)
08.同(シューベルト)
09.同(リスト)
10.同〜コイア・ア・カペラ(ブルックナー)
11.同(ビゼー)
12.同(モーツァルト)

まぁ、なんと言っても、圧巻は、やはり1stでしょう。最初に聴いた声というのもありますが、「アヴェ・マリア」というタイトルを付す楽曲には、やはり作曲家の一人一人が、並々ならぬ力を注ぎ込んでいるのだろう事と、どこまでも新芽のように伸びやかに進んでゆく力強さを秘めたスラヴァの落ち着きある美しい声が、とてもマッチしています。楽曲のメロディラインの好き嫌いもあるので、人それぞれだとは思うけれど、01,06,08は素直にお勧め。そして、昔はそれほどでなかった07,10,11が響いて来るのは年の功?(苦笑)

【Vocalise】
画像01.G線上のアリア~コア・ア・カペラ(バッハ)
02.メロディー(グルック)
03.トロイメライ(シューマン)
04.ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
05.古城(ムソルグスキー)
06.クワイエット・メロディー(ラフマニノフ)
07.ソルヴェイグの歌(グリーグ)
08.バキアナス・ブラジレイラス第5番(ヴィラ=ロボス)
09.G線上のアリア~ウィズ・インストゥルメンタル(バッハ)

2ndは、買った当初は、あまりピンと来ていなかった作品だったのですが、最近は、もしかしたら、一番好きかもしれないなぁと感じます。上辺だけさらうとボンヤリと聞えてしまうのですが、じっくりと、耳を澄ませていると、圧倒的に声に拡がりがあり、深みを味わえます。湖上に漂うもやっとした霧が幾層にも見えて来るように、不思議な魅力。そういう感覚に浸ってしまうと、このアルバムは全曲素晴らしいものがあり、敢えてコレとは言えなくなりますが、特に07,08の選曲は見事です。

【Lullaby】
画像01.子守歌(ブラームス)
02.ハイランドの子守歌(シューマン)
03.夏の子守歌(ヴォルフ)
04.子守歌(R.シュトラウス)
05.同(シューベルト)
06.嵐の中の子守歌(チャイコフスキー)
07.エリョームシュカの子守歌(ムソルグスキー)
08.子守歌(チャイコフスキー)
09.五木の子守歌
10.子守歌(ブラームス)
11.ライラ・ライラ(ゼイラ)
12.子守歌(ショスタコーヴィチ)
13.サマータイム(子守歌)(ガーシュウィン)
14.子守歌(モーツァルト)

大人の子守唄ですね。聴いたことのあるメロディが厳かにしっとりと歌われます。スラヴァの声の響き方が子守唄に相応しく(3枚の中では)一番安定して大らかに聴こえます。06,09,10、そして、特に11,13,14は鳥肌もの。

私は未聴ですが2001年発売の「トリニティ〜21世紀のアヴェ・マリア〜」も評価が高そうです。少し疲れ、誰かの声を聴きたい方へ、スラヴァの声はどうでしょう?
 

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
TBとコメントありがとうございました。
私もスラヴァは大好きです。
トスティのAve Mariaは確か結婚式の時にも使ったと思います。
今の時期、スラヴァを聞くととても清らかな気持ちになれます。
otaco
URL
2005/12/14 23:58
今晩は。
僕もこのSlavaの"ave maria"愛聴しています。
初めてヨーロッパを訪れてキリスト教の教会に迷い込んだ時(あれはスペインのバルセロナだった)、偶然耳にした修道士達が歌う賛美歌を聞いた時のような荘厳な気持ちを喚起されます。。。

 結構Cacaoさんと保有するCD重複してるかもしれません。
JB
URL
2005/12/15 01:28
CDは持ってないのですが、TVで見たことを覚えています。
アヴェ・マリアだったんですが、歌い始めるとはっきり世界が変わったのを感じました。
Cacaoさん、すごいいいのたくさん持ってらっしゃるんだぁ。
meimei
URL
2005/12/15 09:02
otacoさん、JBさん、meimeiさん、コメントどうもありがとうございます。

otacoさんへ
結婚式にスラヴァって、素敵でしょうね。やっぱり、2001年のave mariaは買いですか?
「清らか」‥そうですよね。
ただ、私は、それよりも「真実」とか「力強さ」を呼び覚まされる気がします。

JBさんへ
>重複
そうですかぁ、それは嬉しいです。
>教会に迷い込んだ時
とても浪漫ティックですね。(ふと、フジ子・ヘミングさんの過去と重なりました。)やはり彼の声は「荘厳」ですよね。個人的には2ndの方に、さらに強く感じます。先日に記事にして、まだ頭に残っているカエターノの"Summertime"と3rdのソレの全く違う雰囲気が、さらに私を深く引き込んでくれました。
 
Cacao
2005/12/15 22:14
(続)
meimeiさんへ
そうですか、同じ番組だったのかなぁ?
その時の自分に「いいもの」と思ったら(お金さえあれば)我慢ができないタイプですね(苦笑)でも、いいもの持ってるという事では、meimeiさんも、私が訪ねて来た多くの皆さんも、みんな、そうだと思ってます。嗜好のレーダーチャートが異なるだけで…そして、その違いが、いつも新鮮です。
 
Cacao
2005/12/15 22:15
こんばんわ unaと申します
今日はTBありがとうございました
アルバムの中の
カッチーニのAve mariaが大好きです
少しブログを拝見しました
ピアソラもいいですよね〜
ブエノスアイレスのマリアより
「フーガと神秘」がお気に入りデス
una
2005/12/15 23:10
unaさん、コメントありがとうございます。
そうですね、1曲しか選べないなら、カッチーニのAve mariaですね、私も。(初めて聴いた鮮烈な記憶がある分)
ピアソラの「ブエノスアイレスのマリーア」というアルバムは'68年録音版なんですね。歌モノが多い作品みたいですね。「フーガと神秘」‥残念、知りません。(しょせん、ミーハーファンなので…笑)頭に留め置きます。
 
Cacao
2005/12/16 23:26
はじめまして。
私は10年来、ずっと聴き続けています。
Slavaは今、来日中ですね。12日に行われた東京公演に行ってきました。
25日のクリスマスの日、朝9時、テレビ朝日「題名のない音楽会」に出演するそうですよ。
是非、ご覧ください(^^)
mimosa
2005/12/22 17:10
mimosaさん、こんにちは。
そうですか‥確かに、この3枚のアルバムだけを聴いていても、それぞれにスラヴァの異なるエキスが抽出されていて、じっくり聴くほどに、心にじんわり広がって来る気がします。それで、「21世紀のアヴェ・マリア」も購入予定です。*^^*)25日、チェックしておきますね。ありがとうございます。
 
Cacao
2005/12/22 21:21
こんにちは。
「Trinity」、個人的には一番聴いているCDかもしれません。どのCDも大好きなのですが、やっぱりここに戻ってくるって感じがします。素敵ですよ!
10年の年月でSlavaの声も変わってきていますが、年月と共に心の深みと言うか、良い年齢を重ねてきているな…と感じます。
mimosa
2005/12/26 14:05
mimosaさん、とても感謝しています。「題名のない音楽会」見ました。(ビデオでなく、ちゃんと25日に見れば良かったです)

>10年の年月でSlavaの声も変わってきていますが、年月と共に心の深みと言うか、良い年齢を重ねてきているな…と感じます。

本当に…この記事の頃のスラヴァとは、ずいぶん変わってしまっていて、びっくりしてしまったのですが、"Silent Night"やカッチーニの"Ave Maria"は、その刻まれた皺の分、説得力と同情深く、涙しました。彼の瞳の中に何か答があるような気がして画面に見入っていました。この記事の"Ave Maria"は、若さと美しさで圧倒するようなところがありましたが、今のスラヴァのそれは静かに問い、語りかけて来るようですね。メゾソプラノよりアルト領域の魅力が増したと言うか。でも、歌い終わった後に1stアルバムの写真と同じように掌を合わせていましたね。
"Trinity"を聴くのが、さらに楽しみになって来ました。
 
Cacao
2005/12/27 21:16
こんにちは。

同じように感じてくださって、とても嬉しいです。
カッチーニのアヴェマリアを有名にしたのはSlavaだと言っても過言はないと思います。リリースされた当初、このSlavaのカッチーニに多くの方が打ちのめされたような衝撃、心を揺さぶられる思いをされたと聞きます。私ももちろん好きですが、今歌っているカッチーニの方が好きなんです。
アヴェマリアや宗教曲を歌う時は衣装も正装にしているなど、曲と向き合う精神を大切にしている敬虔なSlavaの姿も素敵ですね。

高音が以前に比べると出にくくなっているようですが、それよりもこのアルトの音域の声が私にはとてもとても心地よく聴こえます。
皺ですね〜(笑)これは以前から歌っている時には目立ちましたが、素顔はまだまだ若々しくとても美しいですよ(^^)。
「Trinity」、聴かれましたらまた感想をお聞かせくださいね。
mimosa
2005/12/28 15:47
mimosaさん、
聴きました"TRINITY"。本当に素晴らしいアルバムですね。

>やっぱりここに戻ってくるって感じがします
そのお気持ち、書かれたコメントに全て合点がいきました。今までのスラヴァのアルバムには、『これは好き。これはいまいち』というのがあったのですが、この作品に関しては、私は選ぶ気になれなかった。それほど、全てをもって、「一つの歌」だと思えました。
 
Cacao
2006/01/07 15:58
ヤフオク・オケピで、チケたくさ〜んで出始めましたよ。
6月DVD発売が発表された為、
みんな遠征回数を減らそうとしたからかな・・・
ぜひGETして下さいね!!
うちのっこ
2006/01/08 01:16
うちのっこさん、こんにちは。
これは、もしかして「ベガーズ」の事ですかね?(^^ゞ。ヤフオク等は今は避けているので…それに、ここのとこ、今年の豪雪に引いてしまってて、大人しくしていようかなぁ、と。それより、「メタルマクベス」いいなぁ〜。私がファンになったきっかけの「天涯の花」のコンビ!(最高〜)
 
Cacao
2006/01/08 21:46
こんにちは
Trinity、聴かれたのですね!
>全てをもって、「一つの歌」だと思えました。
この感想、まったくその通りです(^^)
このアルバムは本当に全体で「一つの歌」として繋がっていると思っています。
共感していただけてとても嬉しかった♪
またSlavaの来日が待ち遠しいです。
mimosa
2006/01/10 09:40
mimosaさんへ

>またSlavaの来日が待ち遠しいです。

"TRINITY"を聴いた今、そのお気持ち、さらに分かる気がします。
 
Cacao
2006/01/11 22:16

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