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zoom RSS 高橋幸宏 【... ONLY WHEN I LAUGH 】への反省文

<<   作成日時 : 2006/12/12 23:10   >>

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画像今までも(知らぬまま)生意気なことを書いて来ていると思います。
それにしても…今、これまで未聴であったアルバム"...Only when I Laugh"を聴いて、愕然としています。私が最初に幸宏記事として起こした【高橋幸宏〜私の音楽の源】に書いた「私にとって、『幸宏、最高ー!』と感じるのは、アルバムで言えば、'80年の2nd「音楽殺人」から'85年の"ONCE A FOOL"の間。」という文章の、何と浅はかなことか・・・ごめんなさい。

"Once A Fool"から1年を待たず世に出した、この"...Only when I Laugh"。
たぶん、幸宏さんのヴォーカルとしては最高級ですね。…というか、ヴォーカルを中心に楽曲が組み立てられていると言ってもいい。
声質とメロディラインに頼り切らず、腹筋も効いた歌唱(苦笑)ライヴのノリがそのままスタジオ録音にも生かされているのでしょうか…
この大切なアルバムを聴かずに来たとは、ファンと名乗る資格無しかも?

これを聴いていると、名高かった\ENレーベルから東芝EMIに至る狭間に、唐突なくらいの、ポップ路線への舵取りを余儀なくされた(営業上の)背景をわずかながらも想像して、同情の念がふつふつと…
もちろん、そういう素養が充分にある幸宏さんであったとは言え、それまでの「イメージ」を、覚悟の上で削がなくてはならなかったところがあったはずです。
事実、私のように、"Once〜"から、多少違和感を覚え、幸宏さんのカッコ良さをしばらく見失った者も居ました。

しかしながら、前述したように、その苦心の中から生まれたと思われる、この"Only〜"は、中途半端な位置付けにありながら、成熟されたポップアルバムだったのですね。
私が思うに「高橋幸宏」という名義とジャケ写を取って、再び世に出したらイイ線行くのでは?という感じ。
「薔薇色の明日」で大きく花開いた、金管楽器の華やかな音色が、ここでは結実し、バランス良いアレンジによって、自由に曲を行き渡っている。
あるいは、故大村憲司さんの強い弦のうねりが見事にアクセントとして落ち着いている。
ハンドクラップ、あるいはマリンバの音色のような生音感をふんだんに盛り込み、しっかりとしたリズムを刻みながらも、押し付けず、それ以上にヴォーカルが中央に伸びやかに立ち上がり、全体を包み込む
前作と似たコード進行、アレンジが時々に耳をかすめつつも、まるで違う…拡がりのある作品。

私がこの作品に今まで出逢わずに来たことは運命のいたずら?かもしれません。(ため息)そして、今、出逢えたことも…
あるいは、このアルバムが、あまり受けなかっただろう時期に発売となったことも…
これがもっと売れていたなら、幸宏さんベクトルの先は変わり、もはや、日本にも居なかったかも?

しかし、です。このアルバムに収められた「夢からさめたら…(天使はすぐそこにいた)」
これを聴いて思います。この音色を世に出せるのは幸宏さん、貴方だけです、と。
そして、この「雨」の背景はずっと日本であってほしい。
だから、やっぱり、このアルバムは人気者になる運命を与えられなかった。

以上、偏った書き方だとは思いますが、個人的にはかなり真面目に書いています。
これは、ある意味、幸宏さん史上「幻」のようなアルバムなのかもしれないと…
 

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高橋幸宏 〜 私の音楽の源
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私を生かすRipple
2006/12/12 23:12
高橋幸宏 【ONCE A FOOL〜遥かなる想い〜】
幾つもの旅をした一人 誰にも知られず 君と出逢った日から ずっと 胸のコンパス指差す 二人の国捜して とびだした僕 ...続きを見る
私を生かすRipple
2006/12/13 23:13

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ぼくも、これと、1つ前のOnce〜はかなり好きです。でも、当時使わざるを得なかったC○SIO製のシンセの音が、結構個性的で、その影響で音作りに制限があったんじゃないかなぁ〜という感はあります
TOKIOで遊ぶ
URL
2006/12/12 23:21
Cacaoさん、力と愛情のこもった
いい評論ですねぇ!!

このアルバムの高橋幸宏さんは(←さん付け!笑)
一言でいえば「聞きやすいポップス」と
なるんでしょうが、
フォークでも、ロックでも、ソフトロックでも、
ニューミュージックでも、歌謡曲でもない…
過去のいろいろな「分類」を超えた、高橋POPワールド。

日本のミュージックシーンに
高橋幸宏に代わる(類似する)人は
いないと思います。

1986年の「…ONLY WHEN I LAUGH」と、最新版
2006年の「BLUE MOON BLUE」の音はずいぶん違うけど、
同じようにPOPな気持ちよさや健やかさ、
リリカルな感じに心打たれます。
川島孝之(表参道の小さな広告屋から)
URL
2006/12/12 23:38
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
Onlyは僕はもちろん当時リアルでアナログレコードでしたが購入しました。
やはり、、この頃の幸宏さん、メロディを大事にされていますね。
とてもいいです。
ただ、Wild&Moodyの頃のように音が前衛的じゃなくとも
ミキシング諸々、基本的な音にこだわりがかけている感じがしました。
(たぶんレコード会社の過密なスケジュールのせいでしょう。。)
それがegoへつながっていて僕はがっかりの作品(当時)していましたが、、Cacaoさんの日記をみて、、改めて、、あれ??
新鮮、、ラストのカバーの曲、ミックスはやはり、、ぺらぺらの薄い音では
ありますが、、とっても泣けますね。
isao
URL
2006/12/13 04:15
僕の方の高橋幸宏特集が止まってしまって、ここまでまだたどり着いてなかったですね。このアルバムは非常に好きです。初期のテクノテクノしたところから、幸宏の歌手としての確立を感じました。(師匠生意気なことをいって申し訳ありません)

僕は「今の僕から」という曲がとても好きです。子供の頃窓から外を眺めて、未来のことを考えた自分に重ね合うような気がするからです。

そうそう、今日夢の中で何故かYMO専門のショップができて、そこで買い物をする夢を見ました。もちろん幸宏コーナに真っ先にいって、確か譜面集の本を大量に抱えてホクホクしていました。(^^)

たぶん、iTMSで幸宏師匠がプロデュースした門あさみの2枚を見つけたからでしょう。まだ、持っていなかったんですよ。今日バスと電車の中で聴きます。(^^)
joyuki
2006/12/13 06:27
皆様の素早いコメントにビックリでございます〜
(感謝)
実は、風邪ひいて寝ながら…このアルバムを聴いた余波で、「四月の魚」や"Once A Fool"なんかも久々に聴き倒し…ちょっと「お熱」な状態のまま、書きなぐっているので冷静さを欠いております(^^ゞ


☆TOKIOで遊ぶさんへ

幸宏さんと「C○SIO」の映り込んだ写真見るだけで「心」は懐かしくあったかいのですけれども、

>結構個性的で、その影響で音作りに制限があったんじゃないか

確かに、そういう面はあったかもしれませんねぇ。
 
Cacao
2006/12/13 21:14
 
☆川島さんへ

>力と愛情のこもった

(笑)前述したように、頭もアッタカイ状態でして…
でも、そう。「愛情」は込めてみました>幸宏さん!

>「BLUE MOON BLUE」の音はずいぶん違うけど、同じようにPOPな気持ちよさや健やかさ、リリカルな感じに心打たれます。

川島さんの、ムーンライダーズ、幸宏さん関係の記事、拝見していました。「リリカル」と言えば、このアルバムの幸宏さんの「詩」は、穏やかに優しく、深みが感じられて、とても好きです。

やはり、TENTレーベル発足の影響上か、"Once〜"と今作は、全体的に、元ムーンライダーズ、鈴木博文さんの世界感もうまく合わさって、浮かんでくる映像には美しく柔らかい光が差し込んでいるような気がして安らぎます。
 
Cacao
2006/12/13 21:26
 
☆isaoさんへ

こちらこそ、です。

>Wild&Moodyの頃のように音が前衛的じゃなくとも
ミキシング諸々、基本的な音にこだわりがかけている感じがしました。

なるほど。しかも、それが"EGO"まで行ってますか(ふむ)私は、さらっと流したので"EGO"は語れないのですが…

>改めて、、あれ??新鮮、、

で、しょー!
「今だからわかる」みたいな…

>ラストのカバーの曲、ミックスはやはり、、ぺらぺらの薄い音ではありますが、、とっても泣けますね。

"Moonlight Feels Right"は、いつもながら完璧にご自分のものにされてますが、感覚的には、なんか"Saravah!"が思い浮かんで、さらに感傷的になってしまいます。ホント、昨日は一日中、頭の中をぐるんぐるん回ってて、大変でした。
↑あまり関係ないのに♪kissというフレーズに過剰反応したりして…(苦笑)
 
Cacao
2006/12/13 21:31
joyukiさんへ

>僕の方の高橋幸宏特集が止まってしまって、ここまでまだたどり着いてなかったですね。

ゆっくりとお待ちしておりま〜す。

>歌手としての確立

ほんとうに…

>「今の僕から」という曲がとても好きです。

私も、とても好きです。自分を振り返りますよね。
こういう、さりげなく奥深い詩は、幸宏さんには珍しい気がします。自然に時間軸がクロスする感じに、SFの「夏の扉」の猫が、窓を見つめる姿を連想させられました。(幸宏さんは「犬」だと思うけれど)

>YMO専門のショップ

もう、joyukiさんの中は、「YMO結成30周年」で一杯なんですね!

まぁ、まずは、15日(金)の「僕らの音楽」で、しっかり、ミカエラバンドのドラマーMr.YTを見つめましょー!
 
Cacao
2006/12/13 21:45
まあ私も小学生のときYMOでショックをうけたので
joyukiさんのお気持ちよくわかります。
音の制作を始めたのもこれがきっかけです。
あー矢野さんの86年のオーエスオエースのdvdを
ゲットしたい。幸宏さんの太鼓みたいです。
isao
2006/12/13 22:52
私もYMOの初聴きは小学生の頃のFM電波からだったはずですが…『(これが売れてるのかぁ)わからない』が感想でした(苦笑)
まだ純な(^^;オリビア・ニュートンジョンとか聴いてた気がするし、その一方で、あのヘビィメタなKISSも聴けてた気がするのですが、鈍い子供だったので受け付けなかった。

しかし、今日のショックは「東芝EMI」売却の方針決定です。歴史あるレーベルの影が、また一つ薄くなる。
 
Cacao
2006/12/15 23:24

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